事故事例

宮崎市青島にあるホテルの温浴施設にてレジオネラが基準値の400倍検出

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宮崎市のホテルで発生したレジオネラ菌問題:その概要と対策

宮崎市青島にあるホテル「ルートイングランティアあおしま太陽閣」の温浴施設「健康ランド華の湯」で、昨年3月から複数回にわたりレジオネラ菌が検出されました。その中で最大で基準値の400倍に達したことが判明し、保健所に報告されていなかったことが問題視されています。今回は、この事件の概要と施設側の問題点、影響、そして今後の対策について解説します。

概要

  • 場所: 宮崎市青島「ルートイングランティアあおしま太陽閣」の温浴施設「健康ランド華の湯」
  • 発覚経緯: 昨年3月から4回の検査で基準を上回るレジオネラ菌が検出されていたが、報告義務を怠り、保健所への報告を行っていなかった。
  • レジオネラ菌の検出状況:
  • 昨年3月: 基準値の2倍
  • その後も基準を上回る状況が続く
  • 本年5月時点: 温泉水タンクから基準値の400倍のレジオネラ菌が検出

施設側の問題点

報告義務の未履行:

  • 担当者が保健所への報告義務を認識しておらず、基準値を超えたレジオネラ菌検出結果を報告しなかった。

適切な対応の欠如:

  • 消毒や洗浄を行っていたものの、根本的な対策が不十分であったため、基準値を大幅に超える菌の増殖を防げなかった。

従業員の知識不足:

  • レジオネラ菌対策や報告義務に関する知識が不十分であったことが、問題の発覚遅れと対策の不備に繋がったのではないかと思われます

施設への影響

信頼の低下

利用者の安全を確保できなかったことにより、施設の信頼性が大きく損なわれました。特に衛生管理に敏感な顧客層の利用が減少する可能性があります。

経済的損失

営業自粛による収益減少、再発防止策としての設備投資や従業員教育のための追加費用が発生します。

法的・行政的措置

保健所からの指導や改善命令が下され、これに伴う対応策の実施が求められます。報告義務違反に対する法的措置が取られる可能性もあります。

今後の対策として考慮する

定期的な水質検査と報告

設備の定期清掃とメンテナンス

フィルターや配管の定期的な清掃と必要に応じた交換を徹底し、バイオフィルムの形成を防ぐための対策を講じることが求められます。

従業員の教育と訓練

レジオネラ菌対策や報告義務に関する従業員教育を定期的に実施し、知識の共有と対応力の向上を図ります。

外部専門家の導入

必要に応じて外部の専門家を導入し、設備の見直しや管理体制の強化を図ることも検討すべきです。

まとめ

今回のレジオネラ菌発生事件は、施設管理の不備が利用者の健康リスクを招く結果となりました。

このような事態を防ぐためには、適切な水質管理と迅速な報告、従業員の教育強化が不可欠です。施設の信頼を取り戻すためにも、今後は徹底した対策を講じることが求められます。

ABOUT ME
関谷 和行
関谷 和行
株式会社宝ビルサービス代表取締役社長
株式会社宝ビルサービスは、宮崎県で50年の信頼と歴史を誇る総合ビルメンテナンス企業です。
清掃、設備保全、人材派遣など、ビルに関するあらゆるメンテナンスをワンストップで提供しています。 当社は、さまざまな施設の清掃を請け負っており、高い技術とノウハウで、お客様のニーズに応じた清潔な環境を提供しています。 また、当社は宮崎県で唯一の公益社団法人全国水利用設備環境衛生協会の正会員です。
レジオネラ菌対策の専門家として、レジオネラ菌の発生や拡散を防止するための対策を講じています。レジオネラ対策の講師や対策顧問も可能です。レジオネラ菌対策の重要性や対策方法について、わかりやすくご説明いたします。 お客様の安全・安心を第一に考え、今後も、地域の皆さまの暮らしを支える企業として、邁進してまいります。
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