加湿器によるレジオネラ症感染
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一般的な常温の加湿器(超音波加湿器、水スプレー型加湿器、通風蒸発式加湿器など)は、レジオネラ属菌が繁殖し、室内空気を加湿する過程で室内空気を汚染する可能性があるため、定期的な水の入れ替えや清掃が必要です。
また、家庭用の加湿器は水質基準が定められていないため、適切なメンテナンスを怠ると感染症の原因となる可能性があるため注意が必要です。
2017年12月大分県国東市介護施設
2017年12月、 大分県国東市の老人ホームで80歳代の男性が2人レジオネラ肺炎を発症。
同施設で、2018年1月にもショートステイ利用の90歳代の男性が1名発症して死亡。
風呂場、 空調機器 加湿器の検査をしたところ、 加湿器2か所から検出。 タンク内にはぬめりが確認され、 22万個/100mLのレジオネラ属菌が検出された。 亡 くなった男性の部屋に加湿器はなく、 感染者の部屋と近かった。
2019年3月北海道釧路市介護保険施設
北海道釧路市の介護保険施設で、いずれも入所者の90代男性2人と80代女性1人がレジオネラ菌に感染し、このうち男性1人が肺炎で死亡した。
感染源特定のため保健所が施設内を検査したところ、加湿器1台から1人の菌と同一遺伝子型の菌が検出された。保健所は集団感染の可能性が高いとみている。
施設は加湿器の水を毎日取り替え、定期的に清掃していたという。
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