レジオネラ症の症状は?
ksky@takarabs.com
レジオネラ症対策研究所
レジオネラ菌は、水や土壌中に広く存在している細菌で、水の中(20〜45℃)で繁殖しやすく、冷却塔や循環式浴槽などで多く検出されます。レジオネラ症を発症させる原因となる細菌です。
「レジオネラ症は、「在郷軍人病」とも呼ばれている病気です。この名前の由来は、1976年にアメリカのフィラデルフィアで行われた在郷軍人の200年祭で、参加者の中で肺炎が多く発生し、その原因が初めてレジオネラ属菌という細菌であることがわかったことによります。
レジオネラ症に感染すると、ポンティアック熱(発熱・寒気・筋肉痛)、レジオネラ肺炎(高熱・呼吸困難・吐き気・下痢)を引き起こすこともあります。
レジオネラ症に感染すると、軽症で数日で治ることが多いですが、重篤化すると急激に症状が悪化し死亡することがある、とても怖い感染症です。
乳幼児や高齢者、持病をもつ方など抵抗力が低下してる人は発病しやすいので注意が必要です。
レジオネラ症は、感染症法上の四類感染症に分類されていて、診断したお医者さんは全て保健所に届け出が必要です。
感染者は、毎年増加傾向にあります。厚生労働省のサイトの資料にも掲載されております。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00393.html#Q9
レジオネラ症の発生は、施設管理者にとって深刻な問題となり得ます。
施設管理者は、適切な衛生管理を怠った場合、感染症の拡大リスクを高める可能性があります。
特に、施設内での適切な給水や排水の管理、冷暖房システムの保守などが重要です。
適切な措置を講じなかった結果、死亡者が出た場合、施設管理者は法的な処罰の対象となる可能性があります。
感染症の予防と管理には細心の注意が必要であり、施設管理者の責任は重大です。