レジオネラ感染症の歴史と発見の経緯
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レジオネラ症対策研究所
レジオネラ症は、レジオネラ菌によって引き起こされる感染症です。
レジオネラ菌は、自然界の河川や湖沼、土壌に広く存在します。
この菌は一般的には人に感染しないことが多いですが、特定の条件が整うと繁殖し、感染源となることがあります。
レジオネラ症の症状は、風邪に似た症状から始まります。
高熱や倦怠感、喉の痛みが現れ、それに悪寒や頭痛、関節の痛みが加わることがあります。
進行すると肺炎の症状が出ることもあります。
特に免疫力の低い人や高齢者、喫煙者は重い症状を引き起こす可能性が高いので、早めの発見と治療が大切です。
レジオネラ症は、温泉やスパ、冷却塔などが感染源とされており、水が循環したり滞留する等の環境で繁殖しやすく、微小な水滴やエアロゾルを吸い込むことで感染することがあります。
病院や福祉施設などの一部場所は感染リスクが高く、特に免疫力の低い人々にとっては注意が必要です。
レジオネラ症の予防には、設備の衛生管理がとても大切で、定期的な清掃や消毒が有効です。
また、定期的な水質検査を適切に行うことが重要となります。
厚生労働省や、各自治体の保健所も予防対策を進めており、正しい知識を広めるための取り組みも行っています。
レジオネラ症は、感染症法上の四類感染症に分類されており、全数報告対象のため、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出なければいけません。
厚生労働省では、公共施設や宿泊施設の清掃や水質管理の向上や教育、感染の早期発見と適切な治療のための取り組みを行っています。